38 STORIES · TAGGED
NIRVANA · 1989
1989年、グランジという言葉がまだ確立されていなかった時代に、カート・コバーンはビートルズに憧れて、たった一晩でこの曲を書き上げた。デビューアルバム『Bleach』の中で異質な甘さと哀しさを放つこのバラードは、後にMTVアンプラグドで歴史的な意味を持つ瞬間として蘇る。「彼女につ…
AC/DC · 1980
喪のなかから生まれた、史上もっとも強靭なロックンロール。AC/DCは前任ボーカリスト、ボン・スコットの突然の死から五ヶ月後、黒いジャケットに身を包んだアルバム『Back in Black』をリリースし、そのタイトル曲で「悲しみを暴力ではなく、グルーヴで処理する」という稀有な感情の…
MICHAEL JACKSON · 1987
NEW YORK CITY, USA
タイトルの「Bad」は「悪い」ではなく、ストリートのスラングで「最高にイケてる、タフ」という意味。仲間に流されず、自分の道を貫く青年の宣言ソングであり、実在の少年の悲劇から生まれた物語だ。…
MICHAEL JACKSON · 1982
けんかから逃げることは負けじゃない——「強がって殴り合うより、その場を立ち去れ」という、マッチョな美学への静かな反逆を、史上最高にカッコいいロックサウンドで歌った一曲。…
MICHAEL JACKSON · 1982
一行で言うと: 見知らぬ女性に「あなたの子よ」と訴えられた男が、それを否定し続ける——これは身に覚えのない父親認知騒動を歌った、Michael Jackson自身の体験に基づく曲だ。…
BRUCE SPRINGSTEEN · 1984
UNITED STATES, USA
1984年に発表されたブルース・スプリングスティーンの「Born in the U.S.A.」は、ロイ・ビッタンのシンセサイザーとマックス・ワインバーグのスネアが叩き出す祝祭的なアンセムの皮を被った、ベトナム帰還兵の絶望と産業空洞化に取り残された労働者階級の悲鳴である。サビの力強…
THE JACKSONS · 1980
マイケル・ジャクソンとジャクソン兄弟が、肌の色も国境も超えて「人類はみんな同じ家族だ」と高らかに宣言した、ゴスペル仕込みの巨大な賛歌。ラブソングではなく、地球規模の連帯の歌だ。…
BRUCE SPRINGSTEEN · 1984
1984年6月、アメリカは表向きには好景気に沸いていた。しかしその裏では、工場が閉じ、若者が「自分は何者なのか」と問い続けていた。Bruce Springsteenが『Born in the U.S.A.』の最後に書き上げたこの曲は、ポップという「明るい鎧」の内側に、暗闇のなかで…
MICHAEL JACKSON · 1988
これは特定の女性の暴露話ではなく、ステージ裏で次々とミュージシャンを誘惑する「グルーピー」という存在をモデルにした曲。誘惑に抗えず、わかっていても引き寄せられてしまう男の弱さと欲望を、ハードロックの轟音で描いた一作だ。…
JOURNEY · 1981
DETROIT, USA
一行で言うと: 田舎町から都会に出てきた若い男女が、深夜のバーで偶然出会う——その一瞬の希望を、信じることをやめるな、と歌った曲。実はサビの「街の名前」は実在しない設定で、誰の物語でもある。…
THE POLICE · 1983
一行で言うと: 世界中で結婚式の定番曲として愛されているこのバラードは、実は別れた相手を執拗に監視し続けるストーカーの歌である。…
THE POLICE · 1981
1981年、ザ・ポリスが頂点に駆け上がる直前に放たれたこの曲は、片想いの臆病と恍惚を、レゲエでもパンクでもない、軽やかに弾むポップとして結晶化した。スティングが10年近くも引き出しに眠らせていたデモは、モントセラトの陽光のもとで生まれ変わり、世界中のラジオから流れ出した。一見する…
METALLICA · 1984
1984年、メタリカは2作目『Ride the Lightning』のなかで、それまでスラッシュメタルというジャンルが踏み込まなかった領域に足を踏み入れた。「Fade to Black」は、アコースティック・ギターの静謐な弧から始まり、絶望の自問自答を経て、最後には怒涛のツインリ…
JOURNEY · 1983
ツアーバスの窓に映る街の灯と、遠く離れた恋人の顔。Journeyの「Faithfully」は、ロックスターという華やかな職業の裏側にある孤独と、それでも繋がり続けようとする誠実さを描いた1983年の名バラードである。キーボーディストのJonathan Cainがネブラスカ州のモー…
MICHAEL JACKSON · 1983
LOS ANGELES, USA
きらびやかなダンスナンバーが並ぶ『Thriller』の中で、これだけは夜の都会にそっと差し込む静かな告白。「なぜ自分はこうしてしまうのか」という、人間の弱さと衝動を責めずに見つめた一曲です。…
VAN HALEN · 1984
: 1984年、ハードロック・バンドの代名詞だったヴァン・ヘイレンが、突如としてシンセサイザーを前面に押し出した「Jump」をリリースし、全米1位という栄光と同時にバンド内部に亀裂を生んだ。エディ・ヴァン・ヘイレンのギター神話と、デヴィッド・リー・ロスのショーマンシップが衝突した…
MICHAEL JACKSON · 1989
一見すると恋人への別れの歌に聞こえるが、実は当時マイケルを追い回したタブロイド紙とゴシップ文化への痛烈な反撃ソング。自分を勝手に「奇人」に仕立て上げるメディアに「もう放っておいてくれ」と叫んだ、彼なりの皮肉と笑いに満ちた宣戦布告だ。…
BON JOVI · 1986
一行で言うと: ストライキで仕事を失った若い労働者カップル、TommyとGinaが、それでも互いの手を握って「明日はなんとかなる」と祈るように生きていく——80年代アメリカの「下から目線」のアンセム。…
MICHAEL JACKSON · 1987
世界を変えたいなら、まず鏡に映る自分を変えろ——マイケル・ジャクソン最大のメッセージソングは、実は彼自身が書いた曲ではなく、ソングライターの女性が紡いだ「内省から始まる革命」の賛歌だ。…
JOURNEY · 1981
1981年、アリーナロックの絶頂期にあったジャーニーが世に放った「Open Arms」は、ハードロックバンドが書いたバラードとしては異例の到達点だった。スティーヴ・ペリーの声が、ロックの粗野さとブロードウェイ的な甘美さのあいだに新しい回廊を開き、80年代の「パワーバラード」という…
MICHAEL JACKSON · 1983
軽快なラブソングに聞こえるこの曲は、実はクインシー・ジョーンズとロッド・テンパートンが書いた歌詞をマイケルが歌い、コーラスでは妹のジャネット・ジャクソンの声がこっそり混ざっている、家族とプロのチームワークが結晶した一曲だ。…
VAN HALEN · 1984
"Panama! Panama-ah!"…
GUNS N' ROSES · 1987
1987年、ロサンゼルスのストリップで擦り切れたバンドが、6分のロックアンセムに「楽園」という名の幻影を刻みつけた。芝生は緑で少女たちは美しい——その甘いリフレインの裏側には、インディアナの寒村から逃げてきた青年の郷愁と、80年代末アメリカの空洞が同居している。「Paradise…
BOB MARLEY · 1980
: 1980年、死を目前にしたボブ・マーリーがアコースティックギター1本で残した遺言のような楽曲。レゲエの王が最後に選んだのは、ドラムもベースもない、フォークソングの形だった。日本のリスナーにとっては、岡林信康や高田渡が歌い継いだ「うた」の精神、そして矢沢永吉が体現した「自分の足…
MICHAEL JACKSON · 1987
軽快なダンスナンバーに聞こえるけれど、歌の中身は「アニーという女性が部屋に押し入った何者かに襲われた」という事件現場の描写。マイケルが心配しながら「アニー、無事なのか?」と問いかけ続ける、緊迫したサスペンスの曲です。…
U2 · 1983
DERRY, UK
1983年、まだ20代前半のアイルランド人四人組が、北アイルランド紛争という最も触れにくいテーマに、軍隊行進のスネアと祈りのギターで切り込んだ。「これは反抗の歌ではない」とボノはステージで何度も叫び続けたが、そのフレーズ自体が逆説的に、ロックが政治と距離を取ることの不可能性を突き…
GUNS N' ROSES · 1987
一行で言うと: ハードロックの代名詞となったこの曲は、実はSlashが「ふざけて弾いた指ならし」のリフから生まれた、Axl Roseが恋人への愛を素直に綴った珍しいラブソングである。…
MICHAEL JACKSON · 1982
20世紀を代表する二大スターが、一人の女性をめぐって笑顔で言い争う「世界一豪華なケンカ」。実は深刻なラブソングではなく、肩の力を抜いたユーモアと友情がにじむデュエットなのです。…
BRUCE SPRINGSTEEN · 1980
1980年、ブルース・スプリングスティーンが世に放った二枚組『The River』のタイトル曲は、若くして大人にならざるを得なかった労働者階級の青年の独白である。ハーモニカの寂しい音色とともに語られるのは、川辺の記憶、予期せぬ妊娠、そして「夢が嘘になるのか、それとも嘘よりひどい何…
MICHAEL JACKSON · 1987
一見すると軽快なナンパソングだが、その正体は「断られても引き下がらない男のしつこいほどの求愛」を陽気なシャッフルビートに包んだ、マイケルなりの遊び心あふれる恋の劇場である。…
MICHAEL JACKSON · 1982
ゾンビが踊るホラー映画のような楽曲だが、その正体は「恐怖」を口実にして好きな人にぴったり寄り添うための、ちょっとお茶目なラブソング。怖がらせて抱きしめる――それがこの曲の本当の狙いだ。…
QUEEN & DAVID BOWIE · 1981
1981年7月、スイス・モントルーのスタジオで偶然始まったジャムセッションが、20世紀ポップ史に残る二大アイコンの邂逅を生んだ。冷戦末期の不安と都市生活の窒息感を、ジョン・ディーコンの単純なベースラインに乗せて吐き出した「Under Pressure」は、プレッシャー社会を生きる…
MICHAEL JACKSON · 1983
史上最も売れたアルバム『Thriller』の幕開けを飾るこの曲は、踊れるファンク・ダンスナンバーに見せかけて、実は陰口・噂・他人の人生を勝手に消費するメディア社会への怒りを叩きつけた歌。あの中毒性のあるアフリカ語コーラスは、もともと別人の曲に由来している。…
BON JOVI · 1987
ニュージャージー出身の若者たちが、80年代アメリカのアリーナを満杯にしながら、なぜ自分たちを19世紀の無法者ガンマンになぞらえたのか。『Wanted Dead or Alive』は、グラム・メタル全盛期のただ中で書かれた「ロック・ミュージシャン版ウェスタン」であり、ツアー生活の孤…
GUNS N' ROSES · 1987
LOS ANGELES, USA
1987年、ロサンゼルスの裏路地から立ち上がった一曲のロックンロールは、80年代の華美なグラム・メタルに引導を渡し、ロックの「危険」を再起動させた。アクセル・ローズが歌う「ジャングル」とは、彼が初めてLAに降り立ったときの恐怖と興奮、そして都市が人を呑み込んでいく光景そのものだっ…
U2 · 1987
1987年、アイルランドの4人組が放った『The Joshua Tree』の幕開けを飾る一曲。冒頭の6/8拍子のオルガンが霧のように立ちのぼり、ディレイの効いたアルペジオが砂漠の地平線を描く。これは単なるロックアンソムではなく、北アイルランド・ベルファストの分断された街路に対する…
U2 · 1987
1987年、U2は『The Joshua Tree』というアルバムでアメリカの神話と砂漠の風景に踏み込み、その先頭打者として世界に放たれたのが「With or Without You」だった。エッジの無限音階のように伸びていくギター、ボノが囁き、絞り出し、最後には叫ぶ声。表向きは…
BON JOVI · 1986
1986年夏、ニュージャージー出身の4人組が放った、わずか3分43秒のキラーチューン。冒頭のアカペラから雪崩れ込むギターリフ、そして「愛に泥を塗ったのはお前だ」と叫ぶサビ。これはハードロックが大衆の手元に降りてきた瞬間であり、MTV世代の感情の文法を書き換えた一曲だった。失恋を「…