4 STORIES
1983 · 80S
DERRY, UK
1983年、まだ20代前半のアイルランド人四人組が、北アイルランド紛争という最も触れにくいテーマに、軍隊行進のスネアと祈りのギターで切り込んだ。「これは反抗の歌ではない」とボノはステージで何度も叫び続けたが、そのフレーズ自体が逆説的に、ロックが政治と距離を取ることの不可能性を突き…
1987 · 80S
1987年、アイルランドの4人組が放った『The Joshua Tree』の幕開けを飾る一曲。冒頭の6/8拍子のオルガンが霧のように立ちのぼり、ディレイの効いたアルペジオが砂漠の地平線を描く。これは単なるロックアンソムではなく、北アイルランド・ベルファストの分断された街路に対する…
1987 · 80S
1987年、U2は『The Joshua Tree』というアルバムでアメリカの神話と砂漠の風景に踏み込み、その先頭打者として世界に放たれたのが「With or Without You」だった。エッジの無限音階のように伸びていくギター、ボノが囁き、絞り出し、最後には叫ぶ声。表向きは…
1991 · 90S
1991年、ベルリンの壁崩壊から二年。解散寸前まで追い詰められたU2が、東西の境目が消えたばかりの街で偶然見つけた一曲。「One」は連帯の歌として世界中で歌われてきたが、その実態は決別の予感に満ちた、ひりつくような対話の歌である。ひとつになれるかもしれない、けれど同じではない——…