4 STORIES
1965 · 60S
1965年、フロリダのモーテルで眠っていたキース・リチャーズが、夢の中で聴いたファズ・ギターのリフを枕元のテープレコーダーに吹き込み、再び眠りに落ちた。翌朝再生された数十秒の断片は、20世紀後半のポピュラー音楽の地形を書き換える発火点となる。テレビ、広告、消費社会への倦怠を5分弱…
1966 · 60S
1966年、ロンドンのスタジオで生まれた「Paint It Black」は、ロックンロールに東洋の楽器シタールを持ち込み、悲嘆と虚無の感覚をポップミュージックの中心に据えた革命的な一曲だ。表面的にはドアーズ的なサイケデリアの先駆けに見えながら、その核には恋人を失った青年の、世界そ…
1968 · 60S
1968年、世界が燃え上がりつつあった夏。ザ・ローリング・ストーンズはサンバのリズムに乗せて、悪魔に一人称で語らせるという前代未聞の楽曲を放った。「Sympathy for the Devil」はゴシップソングでもオカルト遊びでもなく、人類史の暴力と欺瞞を直視するための鏡として、…
1969 · 60S
1960年代の終わり、世界が祝祭から幻滅へと滑り落ちていくその瞬間を、ローリング・ストーンズは一曲のロックンロールに封じ込めた。ベトナム、暗殺、暴動、そしてオルタモントの惨劇——「Gimme Shelter」はその全てを背負った嵐の予言である。半世紀以上を経てなお、この曲が鳴り出…