4 STORIES
1973 · 70S
目覚まし時計の轟音で幕を開けるこの曲は、ロック史上もっとも有名な「時間についての警句」である。ピンク・フロイドが1973年の『狂気』(The Dark Side of the Moon) に収めた本作は、若き日に「いつかやろう」と先送りしてきた者が、ある日ふと気づくと太陽が背後に…
1975 · 70S
1975年、Pink Floydが世界的成功の真っ只中で発表した『Wish You Were Here』は、不在の友、シド・バレットへの追悼であり、同時に音楽産業の冷たさへの抗議でもあった。タイトル曲は、アコースティック・ギターのざらついた音色と、ラジオから漏れ出すような遠さのな…
1979 · 70S
1979年、ピンク・フロイドが世に放った『The Wall』のセンターピース。ディスコのビートと子どもたちの不気味な合唱が、戦後イギリスの教育システムへの集団的怒りを召喚した。これは反抗の歌であると同時に、内面に積み上がっていく心理的な「壁」のメタファーであり、ロックが社会批評を…
1979 · 70S
1979年、Pink Floydがコンセプトアルバム『The Wall』で世に送り出した「Comfortably Numb」は、舞台袖で疲弊したロックスターに医師が注射を打つという一場面を、二人の歌い手と二本のギターソロで描いた静謐な悲鳴である。痛みを感じないこと——その「心地よ…