4 STORIES
1969 · 60S
1969年7月、人類が月面に到達するわずか数日前にリリースされた一曲が、宇宙開発という時代の最大の祝祭に冷ややかな影を落とした。デヴィッド・ボウイは、英雄的な宇宙飛行士ではなく、軌道上で連絡を絶ち、地球から永遠に切り離されていく男「トム少佐」を描いた。これは宇宙の歌であると同時に…
1971 · 70S
1971年、デヴィッド・ボウイが世に放った「Life on Mars?」は、退屈な日常に絶望した少女がスクリーンの向こうに別世界を求める、一見シンプルな物語だ。だがその裏には、フランク・シナトラの「My Way」原曲の権利を奪われた屈辱、ハリウッドの幻想産業への皮肉、そして地球そ…
1972 · 70S
1972年7月、BBCの音楽番組「Top of the Pops」に、肩を組み合うようにして歌う赤毛の異星人が登場した瞬間、英国の十代の何百万人もの人生が静かにねじれた。「Starman」はデヴィッド・ボウイがジギー・スターダストという架空の救世主を借りて放った、ポップ史上もっと…
1977 · 70S
BERLIN, GERMANY
冷戦下のベルリンで録音された「Heroes」は、壁の影で抱き合う恋人たちをわずか一日だけの「英雄」として描く、デヴィッド・ボウイ最大の逆説的アンセムである。希望の歌として誤読され続けながら、その実、引用符付きの「"Heroes"」というタイトルが告げるのは、永続しない瞬間の美しさ…